セネガルで養鶏を!

西アフリカのセネガルで、養鶏を通じて人々が経済的に自由に生きれるようになることを目指しています!

養鶏の収益性…思っているより低い!?

養鶏の収益性を計算してみた

養鶏を拡大するために私から資金的支援を受けたいセネガル人の知人Amath君と私との間で、養鶏の事業計画についてのやり取りが始まりました。まずAmath君から養鶏にかかる費用の情報を聞いて、それに基づき私がエクセルで計算をしていきました。

あくまでザックリとした概算ですが、セネガルで個人が一般的な食肉用養鶏をする場合、以下のような損益計算結果になりました。こちら、分かりやすくするため、初期費用(鶏舎の建設費、給餌・給水器の購入費)は除いています。この状態だと、例えAmath君に最初に資本金100万円あったとしても、事業規模はどんどん縮小していくということが分かりました!!

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セネガルでの個人養鶏の損益計算

このシミュレーション結果をどれだけAmath君に伝えても、彼にはピンと来ていませんでした。彼は長期的事業計画には関心が低く、「とりあえず養鶏1回やったら元手3万円で収益2万円出るんだからおいしいじゃん!」という感覚なのだと思います。だからセネガル人は一般的に「養鶏は短期的に儲かる」と思ってるのかもしれません。でも、自分としては「この事業モデルじゃダメじゃん…」と思いました。

なお、その時は私はエクセルでしかシミュレーションを伝えていなかったので、上記の結果が彼にはうまく伝わっていなかったと思われます。やはり相手に伝わりやすいよう、工夫しないとダメですね(反省)。

なぜそんなに収益性が低いのか?

この収益性の低さは、飼料の購入費用に起因すると思われました。というのも、セネガルではSEDIMA社という会社が養鶏用の飼料を販売していて、ほぼ独占状態です。この飼料は1袋約3000円(15,000CFA)で、100羽飼育するためには6袋購入する必要があるそうです。つまり、1羽あたり180円掛かります。

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SEDIMA社の養鶏用飼料

出典:Senegal24 | pages professionnelles des entreprises au senegal

そこで、もし飼料の費用は下げられたらどうなるのだろう…??そう思い、以下のようなシミュレーションをしてみました。他は上の図と同じ条件で、飼料の費用が180円/羽だったところ、90円/羽にしてみました。

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飼料が半額になった場合の養鶏の損益計算

この場合、事業規模はどんどん拡大していく!これだったら、例えAmath君の手元に資本金が10万円しかなかったとしても、うまくいけば事業はどんどん拡大していきます!

そこで、セネガルで養鶏で長期的に収益を上げられるビジネスモデルを見付けたい!そしてそれを通じてビジネスや金融のリテラシーを上げてきたい!と思うようになったのでした。